脳の神経細胞は40歳前後から徐々に失われているというのが定説だったのですが、どうやらそうでもないようですよ。
実は人間の脳って、12歳前後にほぼ完成するのだそうで、その後、脳は形がかわることなく神経細胞も生まれないと思われていました。
ところが近年、世界中の研究によって、脳を使えば神経幹細胞が増えるという研究結果が発表されているようで、これまでの通説である「大人になったら神経細胞は増えない」ということが覆され始めているのだそうですよ。
なんだか、これを聞くと勉強する励みになりますね。
さて、脳を使うことによって神経幹細胞が増えるということでしたが、重要なのは脳幹の周囲にある大脳辺縁系に属する海馬が増えるということのようで、この海馬はよく耳にすると思いますが、海馬は記憶に深く関係している器官で新しい記憶などはまず海馬に記憶され、整理させることになります。
この記憶の仕組みなのですが、新しい記憶はまず海馬に記憶され一定期間保存されることになります。 この保存されている期間の間に、海馬はこの記憶の重要性を判断し、重要な記憶であれば大脳皮質に送って保存し、重要性がないものは消去します。
まぁ、どうやって重要性を判断するのかも知りたいところではありますが、脳を鍛えることによって神経幹細胞が増えるということであれば、歳だからモノを覚えられないといって諦めていた勉強や記憶力などをもっと真剣に考えることができるようになりますね。
