脳のすべて

脳のはたらきがこの世の中を作り出している

トウガラシで脳血管にダメージ

ニューヨークで開かれたトウガラシの大食い大会で、世界一辛いといわれる「キャロライナ・リーパー」というトウガラシを食べた男性が、直後に激しい頭痛を訴えて病院に運ばれたのだそうです。

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病院で検査した結果、脳出血脳梗塞は起きていなかったのだそうですが、CT血管造影を使って脳内の血管を調べたところ、左側の内頸動脈など脳につながる4本の血管に大きな狭窄が見つかったようで、どうやら大会で食べたトウガラシが原因と思われる可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)と診断されたのだとか。

専門家の話では、RCVSは雷に打たれたような激しい頭痛を伴う疾患だそうで、大抵数日から数週間で回復するようですが、一歩間違えると重症化、命にかかわることもあるようで、通常はトウガラシではなく、頭痛薬などの医薬品やコカインなどの違法薬物が原因となるようです。

どうやら、この男性は治療を受けて快方へ向かい、数日後に退院したようで、5週間後の検査では、血管狭窄の症状は解消されていたということですから、本当に良かったですね。

ちなみに、このキャロライナ・リーパー、その辛さはハラペーニョの400倍以上といわれているようですから、想像を絶する辛さなのでしょうね。

そんなもの、よく食べようと思ったものですね・・・。

このキャロライナ・リーパー、調べてみたら、世界一辛い唐辛子としてギネスブックに認定されているようで、別名「キャロライナの死神」なのだそうです。

なんでも唐辛子の辛さを計る単位として「スコヴィル」というものがあって、このスコヴィル、トウガラシのエキスの溶解物を複数の被験者が辛味を感じなくなるまで砂糖水に溶かした倍率のようで、ハバネロの値が30万スコヴィルのようで、辛さを感じなくするためには、水で30万倍に希釈する必要があるのだそうです。

これだけでも恐ろしい倍率ですが、この世界一の辛さのキャロライナ・リーパー、なんと約300万スコヴィルもあるのだそうです!!!

ちなみに、日本の鷹の爪が、4万~5万スコヴィルのようですから、もうレベルが違いますね・・・。