大脳は、脳の全重量の8割方を占めてて、知覚や運動を司っている脳の最高中枢と言われています。
表面は大脳皮質に覆われていて、外側溝、中心溝、頭頂後頭溝という3つの深い溝によって、前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉の4つの領域に分けられています。
それぞれの大きな役割は、側頭葉、頭頂葉、後頭葉が理解した外部からの情報に対し、前頭葉が意思決定を行うという流れとなっています。
前頭葉
4つの領域の中でも最も広く約3割も占めている部分で、高等な動物ほどその容積面積の割合が大きいと言われています。
話す・書くなどの言語活動、様々な運動、精神活動に関わっている。
頭頂葉
体の各部位からの感覚情報を統合していて、視覚的な空間処理にも関わっていると言われている。
側頭葉
聴覚、嗅覚などの感覚に関わっていて、音声処理や文字の意味など言葉の理解に密接に関わっている。
後頭葉
4つの部位の中でも1番小さく、視覚や色彩認識などの処理の関わっている。
右脳と左脳
人だけではなく、全ての哺乳類の大脳は左脳と右脳に分かれていて、それぞれに得意分野がある。 大脳は、大脳縦裂という前頭部から後頭部に走っている深い溝によって右脳と左脳に分かれていて、ほぼ同じような形をしてはいるが、一般的には左脳のほうが右脳よりも外側溝が深くて長くなっている。
これら左右の脳の神経は延髄で交差していて、左脳からの指令は右半身に、右脳からの指令は左半身に伝えられる。
よって、左脳がダメージを受けると右半身に障害が起き、右脳がダメージを受けると左半身に障害が起きる。