脳のすべて

脳のはたらきがこの世の中を作り出している

脳は世界をどう見ているのか

知能の謎を解くカギは、大脳新皮質の構成単位「皮質コラム」にあった。

脳は世界をどう見ているのか

あなたが動くと感覚入力が変わる。それを観察することによって、脳は世界のモデルを学習する。

モデルの基礎をなすのは、物体の位置とその変化を記述する「座標系」である。

あらゆる皮質コラムに座標系をつくる細胞があり、あらゆる皮質コラムがモデルを持つ。

いま、あなたの目の前にコーヒーカップがあるとする。 それをつかもうと手を伸ばすとき、コーヒーカップのモデルを持つ何千ものコラムが、次にどんな入力があるかを予測している。

手ざわり、重さ、温度、机にもどしたときに立てる音・・・。

あなたの知覚とは、コラム間の「投票」によってたどり着いた合意である。

このメカニズムは、物体の認知にとどまらない。民主主義、人権、数学、すべての概念は座標系内に保存される。思考とは、座標系内を動きまわることに他ならない。

「真のAIを創るのに何が必要かをもっと学びたければ、本書が魅力的な理論を提供してくれる。心躍る洞察にあふれているから、脳科学やコンピューター科学の専門知識がない人にも最適だ」――ビル・ゲイツ(GatesNotesより)

「この本を寝る前に読んではいけない。怖いわけではない。悪夢にうなされることはないだろう。そうではなく、痛快で、とても刺激的なので、頭の中でわくわくするような大胆なアイデアが激しく渦を巻く。眠るよりも、外に飛び出して誰かに話したくなるのだ」――リチャード・ドーキンス(序文より)

フィナンシャル・タイムズ紙年間ベストブック

脳の最大の謎が解けた!細胞の塊にすぎない脳に、なぜ知能が生じるのか?

ビジネスと研究、AI(人工知能)と神経科学を行き来する異端児による、人類未到の知的挑戦。

  • サイズ 46判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152101273
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0040

細胞の塊にすぎない脳に、なぜ知能が生じるのか? カギは大脳新皮質の構成単位「皮質コラム」にあった。ひとつの物体や概念に対して何千ものコラムがモデルを持ち、次の入力を予測している――脳と人工知能の理解に革命を起こす「1000の脳」理論、初の解説書